プレーンソング

『プレーンソング』という保坂和志さんの本を読む。
この方の小説を始めて読んだのですが、凄いですね。
これ1990年に出てたなんて、しかも95年にには芥川賞とってんのにぜんぜん知りませんでした。

高野文子好きなら、保坂和志も絶対好きだろう という書き込みをネットで読みまして
疑り半分で買ったのですが、読み始めたら止まらない止まらない。
結局一日で読んでしまいました。

高野さんが稀代のストーリーテラーであるのと同じように、けっして大げさなことは起きないけども
それはこの世界全体を現しているというか、すごい物語を内包しているというか、はい
素晴らしい本でした。

あー良かった。

だからこの本読んだ直後、別に恋人が死ななくても物語は書けるんだよ!と携帯小説うんぬんに憤りながらも。
先日、新垣ゆいさんが「恋花」挿入歌を生で歌っているのをTVでみてグッときたことを思い出し自分が恥ずかしくなる今日この頃です(いやホント声が良い)。